歯のクリーニング
- レントゲン撮影
目に見えない根や骨、虫歯の確認(年1回程度) - 口腔内写真
現状の歯茎や汚れの付き具合の客観的記録 - 歯周ポケット測定
歯周病の進行度・炎症レベルの診断 - 歯の動揺度測定
歯のグラつきを1本ずつチェック - 応急処置
痛みや急を要するトラブルがある場合のみ優先 - スケーリング
専用器具で硬い歯石を徹底除去 - PMTC
機械と研磨剤による本格的な着色・バイオフィルム清掃 - フロス
歯ブラシが届かない隙間の仕上げ掃除 - TBI(歯磨き指導)
お一人おひとりの癖に合わせた正しい磨き方の指導 - 次回予約
検査結果に基づく治療計画または定期検診の案内 - Q歯垢(プラーク)と歯石の違いは何ですか?
- Aプラークが石灰化して石のように硬くなったものが歯石です。
歯垢(プラーク)は、細菌が繁殖してできた白くネバネバした塊のことで、丁寧な歯磨きである程度落とすことができます。
一方、歯石はプラークが唾液中の成分と結びついて石灰化し、カチカチに固まってしまったものです。歯石になってしまうと歯ブラシでは除去できないため、歯科医院の専用器具で取る必要があります。 - Q歯のクリーニングを受けると歯は白くなりますか?
- A歯のクリーニングによって、本来の自然な白さに戻すことは可能です。
歯のクリーニングでは、茶渋やタバコのヤニなどの着色汚れをきれいに落とせるため、汚れでくすんでいた歯をその人本来の白さに戻す効果があります。
ただし、生まれ持った色以上に真っ白にしたい場合は、薬剤を使って歯を漂白するホワイトニングが別途必要になります。 - Qどのくらいの頻度で通うのが理想ですか?
- A当院では、基本的に2〜3ヶ月に1度の定期検診を推奨していますが、お口の状態によっては1ヶ月に1度の来院をお願いしております。
初診の方は、当日にスケーリング(歯石除去)をおこなうか、痛みがある場合はまず応急処置と検査をおこない、2回目にスケーリングを実施します。
初めてスケーリングをおこなったあとは、1ヶ月後に再度お口の状態を拝見し、その後は患者さん1人ひとりの状態に合わせ、1〜3ヶ月ごとの最適な間隔をご提案させていただきます。 - Q歯のクリーニングに痛みはありますか?
- A基本的には痛みを感じにくい処置です。歯石を取る際に、振動を感じたり、チクッとしたりする場合はありますが、麻酔が必要なほどの強い痛みはほとんどありません。
ただし、歯茎が炎症を起こして腫れている場合や、知覚過敏がある場合は、少ししみる場合があります。
痛みが苦手な方は、事前に伝えていただければ、水圧や器具の強さを調整して対応いたしますので、どうぞご安心ください。 - Q1回の施術にかかる時間はどれくらいですか?
- A歯の汚れ具合や残っている歯の本数によって異なりますが、所要時間は約45分〜60分程度です。
初診の場合や、歯のクリーニングを長期間受けておらず歯石が多い場合は、数回に分けておこなう場合もあります。
虫歯・歯周病を予防する歯のクリーニング
虫歯や歯周病にならないよう予防的措置をする、もし虫歯や歯周病になってしまってもなるべく早期発見して、患者さんの負担を最小限にする、これが予防歯科の考え方であり、予防적措置の1つには歯科医院による歯のクリーニングがあります。
歯科医院による歯のクリーニングは、毎日の歯磨きでは落としきれないプラークや歯石を、歯科医院の専用機器を使って徹底的に除去する予防処置です。
また歯のクリーニングの工程にあるPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning-専門家による機械的歯面清掃-)には、虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムという細菌の膜を破壊する効果があります。
強固なバイオフィルムや歯石は歯ブラシだけでは取り除くのが困難なため、プロの手で定期的にケアするのが重要です。
歯の表面に付着する代表的な汚れ
プラーク(歯垢)
プラークとは、生きた細菌が繁殖してできた白くネバネバした塊のことで、歯周病の直接的な原因になります。
プラークは水に溶けにくい性質を持っているため、うがいだけでは落ちません。そのため丁寧な歯磨きで日々除去していくのが大切です。
しかし、日々の歯磨きでプラークを完全に除去するのは現実的に難しく、定期的な歯科医院でのクリーニングで徹底的に取り除く必要があります。
歯石
歯石は、磨き残したプラークが唾液中のミネラルと結びつき、石のように硬く固まった汚れです。
一度歯石ができると、どれだけ強く歯ブラシで磨いても落とすことができません。
歯石は表面がザラザラしてさらにプラークがつきやすくなるため、専用の器具(スケーラー)を使うプロのクリーニングで定期的に除去するのが重要です。
着色汚れ
着色汚れは、コーヒーや紅茶、赤ワインなどに含まれる色素(ステイン)が、時間の経過とともに歯の表面に沈着したものです。
通常の歯磨き粉では完全に落とすのが困難で、無理に擦ると歯の表面を傷つけて余計に汚れがつきやすくなります。
バイオフィルム
バイオフィルムとは、細菌同士が強力に結びついて膜を張り、バリアを作って歯の表面に定着した状態のことです。
プラークと本質的には同じですが、バイオフィルムはより細菌のバリアが強固になったイメージです。
台所の排水溝のぬめりのようなもので、薬剤や抗菌剤が効きにくく、歯ブラシでも完全には破壊することが困難です。しかし、歯科医院でPMTCを受けることでバイオフィルムを物理的に破壊・除去することができます。
飲食物の残りかす
飲食物の残りかすは、食事のあとに歯と歯の間や、歯周ポケット(歯と歯茎の境目)に入り込んだ食べ物の欠片です。
飲食物の残りかす自体は細菌ではありませんが、細菌の栄養源であるため、放置することでプラークの増殖や口臭の原因につながります。
普段のフロスでは取りきれない深い部分の汚れも、歯のクリーニングでスッキリときれいに洗い流せます。
喫煙によるタールやニコチン汚れ
喫煙によるタールやニコチン汚れは、タバコのヤニが歯の表面や裏側にこびりついた、茶色や黒色の汚れです。
粘着性が高く、一般的な食べ物の着色汚れよりも落ちにくいうえに、口臭や歯茎の黒ずみの原因になります。
これらもPMTCによって、ブラシでは取れない強固なヤニ汚れを落とし、清潔な口内環境に近づけることができます。
歯のクリーニングがおすすめな方
歯のクリーニングの受診自体は、患者さんの判断によって決まるべきものですが、歯科医師の立場から言えば、全ての方へおすすめしたいと言えます。
その理由を解説します。
日々のセルフケアでは完全に汚れを除去できないため
歯磨きに加えフロス、タフトブラシなどを正しく用いることで汚れの除去率はあがり、セルフケアの質があがることは事実です。
しかし、日々歯磨きをするのは機械ではなく人間です。
日々の生活のなかで、完全に汚れを除去するセルフケアができる人はほとんどいないと言っても過言ではないでしょう。
日々少しずつでも溜まっていく汚れや歯石を定期的に除去できる歯科医院での歯のクリーニングには、それだけでも価値があると言えます。
当然、質の高いセルフケアは口腔内を最大限清潔な状態にしてくれるため、セルフケアとプロによるケアの両立が大切です。
歯のクリーニングは虫歯や歯周病を予防できるため
虫歯や歯周病などの病気は、プラークであったり糖を取り込んだ細菌の吐き出す酸によって生み出されます。
これらの発生源を除去することで、虫歯や歯周病になりにくくしてくれるのです。
虫歯や歯周病で治療した箇所は決して健康だった頃に戻るわけではありません。
虫歯では、天然の歯の代わりに人工物を歯に埋めることで治療しているため、耐久度はどうしても下がってしまいます。
天然の歯に勝るものはない、という考えで予防を進めていくのはとても大切です。
口臭の発生を抑えられるため
虫歯や歯周病、歯の間にある汚れなどは口臭の原因になります。
口臭は本人に自覚がないことが多く、自分は大丈夫と思っていても実は口臭がしているという場合があります。
とくに歯周病は特有の臭いがすることがあり、歯周病を改善することで口臭をかなり抑えられるようになります。
歯のクリーニングがもたらす効果・メリット
虫歯・歯周病の原因物質を除去する
歯のクリーニングによって、ご自身の歯磨きでは落とせない歯石やバイオフィルムなどを徹底的に取り除くことができます。
バイオフィルムと呼ばれる細菌の膜は強力に歯に張り付いており、歯ブラシだけでは除去しきれません。
歯科医院の専用機器を使うことで、バイオフィルムや歯石をきれいに除去でき、虫歯や歯周病のリスクを減らすことが可能です。
茶渋やタバコのヤニなどの着色汚れを落とす
歯の表面についた頑固な着色汚れを落とし、本来の白さを取り戻せるのも歯のクリーニングで得られる効果です。
毎日のお茶やコーヒー、タバコなどは、歯に茶色い汚れとして蓄積していきます。
歯のクリーニングでは専用のペーストを使ってこれらを研磨し、きれいに除去できます。
ホワイトニングのように漂白するわけではありませんが、くすみが取れて清潔感のある口元を手に入れられるのも歯のクリーニングのメリットです。
口臭の原因となる汚れを取り除く
歯のクリーニングによって、口臭の原因となる歯垢や歯石を歯のクリーニングで除去することができます。
磨き残した汚れが腐敗したり、歯周病の原因菌がガスを出したりするのが口臭が発生する原因の1つです。
そのため、プロの手で隅々まで掃除をおこない口腔内の細菌を減らすことで、自分では気づきにくい口臭の予防につながります。
新たな汚れをつきにくくする
歯のクリーニングの大きなメリットは、施術後の歯の表面がツルツルに整い、新たな汚れがつきにくくなることにあります。
歯の表面にザラつきがあると、そこを足がかりに細菌や着色汚れが蓄積してしまいます。
プロの手で専用のブラシやゴムカップを用いて隅々まで滑らかに磨き上げることで、プラークの再付着を抑え、清潔な状態を長く維持できるようになるのです。
フッ素塗布の併用で歯質を強化し再石灰化を促す
歯のクリーニングの仕上げにフッ素を塗ると、歯の質を強くし、虫歯になりにくい状態を作れます。
きれいになった歯の表面は、フッ素の薬剤が浸透しやすい状態です。
このタイミングで高濃度のフッ素を塗布すると、歯の再石灰化が促進され、歯質自体も強化されるようになります。
口腔内がスッキリして爽快感を得られる
歯のクリーニングでは普段の歯磨きでは届かない歯と歯茎の隙間まで洗浄するため、口腔内がサッパリとした爽快感に包まれます。
痛みもほとんどないため、リラックスして受けられるのも歯のクリーニングの魅力です。
クリーニング後のスッキリ感が習慣になると、お口のケアへの意識も自然と高まります。
全身疾患の発症や進行のリスクを抑えられる
歯周病と全身疾患の関連は、かなり研究が進んでいます。
「特に重度の歯周病患者では、糖尿病で5.59倍、心血管疾患で2.21倍、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症で4.07倍、アルツハイマー病で3.20倍のリスク上昇が認められた。」とされており、歯周病を予防する歯のクリーニングは、口のなかの健康だけではなく全身の健康に影響すると考えられています。
(引用:J Periodontol. 2025 Aug 08;歯周病の重症度と全身疾患の関連性、糖尿病で5.59倍のリスク)
一般的には、以下のような疾患と歯周病は関連があると考えられています。
心筋梗塞・脳梗塞
高血圧・動脈硬化症
骨粗鬆症
糖尿病
心内膜炎・虚血性心疾患
肥満・癌
誤嚥性肺炎
関節リウマチ
エイズ・バージャー病
認知症
歯のクリーニングが適切になされずプラークコントロールが悪くなり歯周病を患うと、歯周病の原因菌が血液を介して全身に循環し、血管を刺激するため、全身疾患の発症・悪化を招きます。
また、妊婦の方が歯周病を放置すると、早期低体重性出産など胎内の赤ちゃんにも悪影響を及ぼすことも。
当院では、高齢者の方はもちろん、高血圧、骨粗鬆症、心疾患、糖尿病、認知症をお持ちの方にも十分配慮して歯のクリーニングをおこないますので、持病の悪化を防ぐためにもぜひご活用ください。
歯のクリーニングにおける当院の特徴
定期検診の場合は、担当歯科衛生士制を採用している
当院では、定期検診をおこなう際に担当の歯科衛生士制を採用しています。
定期検診は、まさに定期的に患者さんの口腔内をチェックし、必要に応じて歯のクリーニングを始めとする措置をおこなう予防的措置の中心にあるケア行為です。
初診時より患者さんのお口のなかの状態を確認しながら処置をおこなっておりますので、状態の変化に気づきやすく、いち早く効果的なアドバイスや適切な処置をおこなうことができると考えております。
歯に優しく洗浄力の高いエアフローを導入している
当院の歯のクリーニングでは、微細なパウダーと温水をジェット噴射して汚れを吹き飛ばすエアフローを導入しています。
不快な振動や痛みがほとんどないため、歯科治療が苦手な方や知覚過敏の方でもリラックスして受けていただけるのがエアフローの特徴です。
エアフローで歯や歯茎を傷つけることなく、歯ブラシでは届かない隙間の細菌、タバコ・コーヒーによる頑固な着色汚れを落とし、ツルツルの白い歯を取り戻しましょう。
歯を最大限に保存することを重視した予防・治療方針を掲げている
当院は「MI(ミニマルインターベンション)」という概念をもとに、できる限り歯を削らない・抜かない治療方針を徹底しています。
その究極的な実現法は、虫歯や歯周病になる前に予防することです。
定期的なクリーニングを通じてお口の環境を整え、患者さんの大切な歯の寿命を延ばすサポートをいたしますので、気になる症状がなくても予防のためにお気軽にご来院ください。
お子さん連れでも通いやすい
当院には、保育士が在籍しており、親御さんが治療中は一時的にお子さんをお預かりする託児サービスをご用意しております。
院内にはキッズスペースのほか、ベビーカーのまま入れる診療室、親子で入室できる完全個室のファミリールームも完備しています。
子育て経験のあるスタッフが温かくサポートいたしますので、「泣いて迷惑をかけないか心配」と通院をためらっていた方もご安心ください。
当院で歯をクリーニングする際の流れ
当院で実施する歯のクリーニングは、以下の流れでおこないます。
歯のクリーニングには約45〜60分お時間をいただくため、次のご予定までのお時間には余裕を持ってご予約ください。
歯のクリーニングにかかる費用
スケーリングの前に患者さんが歯周病だと診断された場合、スケーリングなどのクリーニングの措置費用は保険が適用可能です。
保険適用の有無
適用可能(歯周病診断時)
費用目安(3割負担時)
3,000円〜4,000円前後
歯のクリーニングに関するよくある質問

